2005年07月10日

【お金になる英語 #028】 国際会計基準の衝撃

◇きょうのポイント(対訳ではありません)

EU圏の企業に国際会計基準(IFRS: International Financial Reporting
Standards)の導入が義務付けられて、BAの配当原資が吹っ飛んだ。

というのも、会計基準が変わり、従業員への年金債務に対する引当てを
より厳格に積んでおかなくてはならなくなったので。

くだけていえば、これまで見て見ぬフリをしていた債務を、放っては
おけなくなったということ。

ただし、会計基準が変わったからといって、企業の実態が変わるわけではない。

より厳格な債務の認識が求められるという意味で、国際会計基準の導入は
投資家にとって好ましいことといえる。

企業の実態という「事実」はひとつであっても、利益や配当可能原資の額は
適用する会計基準によって、少なからず変わる。

今回の記事はその典型例。利益の額は絶対ではなく、ひとつの「見解」に
すぎない、ということを思い起こさせてくれる。


□Related headlines (関連記事見出し)

・EU企業、純負債16%増/国際会計基準で財務悪化/配当余力に影響
 (July 7 2005/日経金融)

・日本初の国際会計基準/導入に3年、早めの準備を(July 7 2005/日経金融)


▽編集後記

2年前、ロンドンに旅行した。

スコットランドへ向かう夜行列車を手配するため、正午近くにキングスクロス駅
を訪れたときのこと。

切符を求める人たちが行列を作って待っているのに、正午になったら、窓口が
次々と閉まっていく。

これが英国病というものか!?とワクワクしながらも驚いた。

けれど、概してロンドンの人々は親切で、さすがイギリス紳士!と感激もした。

そんなロンドンでテロが起こって、大勢の死傷者が出たのはとても悲しい。

対立を力で解決しようとする限り、こうしたテロは続くのかもしれませんね。


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2005年06月25日

【お金になる英語 #027】 中国への成長期待

◇きょうのポイント(対訳ではありません)

米企業の海外直接投資が大幅に増えている。2003年度は1,410億ドル
だったのに比べ、2004年度は2,520億ドルとほぼ2倍の水準に。

OECD(経済協力開発機構)が発行するレポートで明らかとなった。

中国は投資先として、相変わらず魅力的な存在であるもよう。
2004年度の中国への資金流入量は、過去最高のレベルとなっている。

一方でフランスやドイツでは、資金流入量の減少が著しい。

ところで昨日の日経新聞には、こんな見出しが躍っていた。

  外資系再生企業 相次ぎ国内上場(June 24 2005/日経)

この記事は、外資系投資ファンドが、日本での投資回収に動いている
様子を伝えている。株式を上場することで得られる資金は、中国など
「次の成長分野」へ向かうことが予測される。

貪欲な成長欲求は、資本主義の基本エンジン。
数年前、ジム・ロジャーズは「21世紀は中国の世紀」と語っていた。

投資資金の流れは、先進国から新興経済圏へと、その勢いを増しつつある。


▽編集後記

マネーマスターズ列伝(ジョン・トレイン著)を読んでいる。バフェットや
ピーター・リンチ、ジム・ロジャーズといった「大」投資家たちのスタイルや
その思想を紹介している本なのだが、辛口の文体とあいまって、めっぽうおもしろい。

一口に「成功した投資家」といっても、そのスタイルは十人十色。つまり王道とは、
自分の頭で考えて、自分のスタイルを貫徹することなのかもしれないな〜
なんて思ったのでした。


(↓)マネーマスターズ列伝/ジョン・トレイン著
http://tinyurl.com/ar528


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こうも暑いと頭が働きませんね。

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2005年06月18日

【お金になる英語 #026】 試練のEU

◇きょうのポイント(対訳ではありません)

ユーロ圏各国の足並みの乱れに、欧州中央銀行が強い懸念を表明。
EU憲法批准の否決がフランス・オランダと続いたこともそうだが、
EU諸国の間の経済成長率や財政事情も、差は依然として大きい。
導入されて6年になる単一通貨ユーロも、それに応じて弱含みの状態。

しかし多様な国家群を、経済を軸にまとめ上げるという構想は、やがて
訪れるであろう国境なき時代を見据えた壮大な試みといえる。
それを見据えるヨーロッパ各国リーダー達の、情熱に期待したい。


□Related headlines (関連記事見出し)
・EU憲法発効延期合意〜首脳会議 来年に対応協議(June 17 2005/日経)
・OECD sounds warning over France's government debt (June 17 2005/FT)


▽編集後記

2年前、イギリスからベルギーへ移動するのにユーロスターを利用した。
ユーレイルパス(一定期間ヨーロッパ域内鉄道乗り放題パス)を持っていた
こともあって、奮発して一等車に乗った。もてなされ感はサイコーだった。

ところでユーロスターが通るのは、海底のユーロトンネル。このトンネルを
運営するのがユーロトンネル社。
ユーロスターは最高なのだが、同社は一兆円の債務を抱えて再建中。最近も、
株主総会を直前に控えてCEOが辞任するなどして大変そう。
思い出のユーロトンネル、何とか持ちこたえていただきたい。


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もち吉のカレーせんが超うまい。

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2005年06月17日

【お金になる英語 #025】 世界が注目。日本人が変わった!

◇きょうのポイント

・日本の家計が預貯金残高を純減させた。この変化は1980年以来のこと。
→日本の個人がコントロールする金融資産残高は、1,416兆円と世界最大規模。
→その日本で、預貯金が25年ぶりに減少。
→その分、株式や投資信託といったリスク資産保有が増えた。
→しかし、家計が保有する株式・投資信託の、金融資産全体に占める割合は、
 アメリカで46.6%なのに対して日本は11.1%。まだまだ低い。


▽編集後記

少々、構成を変えてみました。
コンセプトは「複数のメディアの視点」と「ニュースの組み合わせ」。
そして意見は控えめに(笑)。
「こんな情報が欲しい」といった、ご意見・ご要望、ぜひともお寄せください。
⇒ info@1toushi.com

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早朝、近所の公園で站椿(たんとう)に励んだ。数年前、中国拳法の先生に
教わった鍛錬法。これが"気"というものなのだろうか?カラダが熱くなる。
そして誰も寄ってこない。
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2005年06月16日

【お金になる英語 #024】 資本の潮流

◇ひとことコメント(対訳ではありません)

中国政府が150億ドル規模のファンド創設を検討中とのこと。
目的は、株価が下げ止まらない自国株式市場へのテコ入れ。

中国の株価は現在、この8年間で最低の水準。
2001年に最高値をつけたときに比べ、上海証券取引所は△40%、深セン証券
取引所は△50%という大幅な下落に見舞われている。
(ちなみに両取引所には1,400の中国国有企業が名を連ねる)

株価下落で痛手を被る証券関係者は、ここ数ヶ月間、中国政府に緊急援助を
強く求めていた。大規模なファンド構想はそれを受けたものと見られる。

資本の流れは、寄せては返す波のよう。
いかに中国政府といえども、巨大な資本の流れをコントロールしようとする
のは、ちと大変そうだ。


▽編集後記

2年前、いろいろ考えたいことがあったので、ヨーロッパをふらりと旅行した。
半月程度だったが、イギリスやドイツの世界遺産を見て回り、いたく感動した。
なかでもドイツ、ケルンの大聖堂("Dom")が実に良かった。その厳かな聖堂の中
で、半日くらいボーっとして過ごした。自分なりに深く自問自答を重ねたつもり。

思うに、考えごとは、部屋に閉じこもるよりも、日常を遠く離れ、動きながら
自然に湧き出るインスピレーションに身をゆだねた方が良いように思う。
この夏は日本の世界遺産めぐりをする予定。今から楽しみ。


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通勤する必要さえなければ、梅雨は意外と心地良い季節なんですね。

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2005年06月15日

【お金になる英語 #023】 株価対策 in 中国

◇ひとことコメント(対訳ではありません)

中国政府が証券仲介業者への資金支援と、小口投資家への税制優遇方針を
打ち出したという記事。
公表される中国の経済成長率は依然として高い。にもかかわらず上海総合株価指数
は昨年15%の下落。今年はすでに12.5%の下落と、株価の下げが止まらない。
これに業を煮やした中国政府が株価対策に乗り出したというもの。
中国政府の豪腕は、資本の論理にどんな影響を与えるのだろう?


▽編集後記

株主総会召集通知がちらほらと届く季節になりました。
クライアントさんの開示チェックをするときはそれなりに緊張するのですが、
株主として受け取る決算報告書類は楽しみです。なので、一語一語かみ締める
ように読むようにしています。
しっかり利益を出してくれている経営者さんには、心から感謝の意を表したいと
思います。・・・ただの零細株主ではありますけれど。


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何かを為し遂げようとガムシャラに生きてきました。これまでの自分です。
何も為すべきことなんてないのかもしれない。何も為さない生き方というものを
かすかに感じている今の自分がいます。
posted by SHOJI at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月14日

【お金になる英語 #022】 遺族の想い・首相の思い

◇ひとことコメント(対訳ではありません)

日本遺族会が小泉首相に対して、近隣諸国への配慮を求めたという記事。
要するに、靖国神社への参拝を見合わせてはどうかと。

そもそも、中国や韓国から毎回のように強硬な批判を浴びてもなお、小泉首相は
なぜ靖国神社への参拝に固執するのか?

国のために戦った祖先への敬意もあるのだろうけれど、現実的な視点に立って
みれば、日本遺族会への政治的配慮があるとみるのが一般的。何より日本遺族会は
自民党にとって重要な支援団体でもある。

当の遺族会からこのような要望が出るということは、首相による(&与党議員による)
靖国神社参拝が行われなくなる公算も高くなる。
アジア国家間の政治的・感情的衝突というかく乱要因の減少は、少なくとも日本人
投資家として、歓迎したい。


▽編集後記

6日ぶりの発行です。日刊といっていたのに休んでしまいました。ごめんなさい。
書きたい気持ちはヤマヤマだったのですが、なぜか書けなくなってしまったんです!
これがスランプというものなのでしょうか?
「書かなきゃ!」という強迫観念とともにことばをつむいでも、ろくなものにならない
ような気がしたので、あえて休ませてもらいました。
これからもこんなスタンスでムリなく、肩の力を抜いて配信していきたく思って
おりますので、どうかご了承ください。

先週は大阪で仕事してました。夜は狸狸亭(ぽんぽこてい)のお好み焼と神座(かむくら)
のラーメンに舌鼓を打ちつつの、楽しい出張となりました。
大阪はおいしい街ですね。好きです。

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「心の余裕」こそクリエイティビティの源泉。痛感しました。
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2005年06月08日

【お金になる英語 #021】 AIGスキャンダル

◇ひとことコメント(対訳ではありません)

AIGの粉飾決算に絡んで、再保険会社ゼネラル・リの元役員が関与を認めた。
問題となっているのは、AIGが架空取引を通じて保険金支払準備金を過大計上
したこと。信頼度が高いと見せかけ、株価を操作しようとした疑いが持たれている。

この架空取引、AIGとゼネラル・リが結託し、実質的な融資にもかかわらず
AIGが収益として処理したというもの。同時に保険金支払準備金を(不正に)
積み増している。

ところでゼネラル・リとは、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ
のグループ企業。11日にはバフェット氏も参考人として事情聴取を受けている。
氏は、不正への関与は(もちろん)否定している。

バフェット氏が好むのは「尊敬し信頼でき好ましいと思える」経営者。そんな彼が
このような事件に巻き込まれるのは、らしくない。
個人的にはバフェット氏のことばを信じている、というか信じたい。


▽編集後記

昼休み、洗足池周辺を散歩した。仕事で近くに来たので。ちょいと驚いたのだが、
池には大きなコイが悠々と泳いでいる。岸辺ではカモが丸まってひなたぼっこ。
水面に突き出たくいの上ではカメが文字どおり甲羅干しをしている。ぼんやり
歩いていたら、「あら、アレ何ていう鳥かしら?朝からずっとあそこにいるのよ」
なんて見知らぬおばさんに声をかけられたり。
のだかで良い場所だな、と思いました。


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暑い。クールビズ強制法案とか出してほしい。

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2005年06月07日

【お金になる英語 #020】 だまされても好きな人(但し法人)

◇ひとことコメント(対訳ではありません)

中国航油(CAO)社の続報。CAO社はシンガポール証券取引所に上場する
ジェット燃料輸入会社。オプション取引で巨額のロスを被って破産した同社に、
大手会計事務所PwCが調査に入り、関係者の共謀による損失隠し・内部統制
の不備を「痛烈に」指摘した。

今週の水曜日にCAO社をめぐる債権者集会が開かれ、債務返済計画の是非を
問う予定。しかし問題はCAO社の経営陣。親会社CAOHC社(中国の国有
企業)も巻き込んで、意図的に損失隠しを行っていたらしい。

その上、親会社はその事実を伏せたまま、CAO株(全体の15%)を外部の
機関投資家へ売却したりしている。親会社がインサイダー取引の嫌疑をかけら
れるのは当然。刑事事件にも発展しかねない。

ところで、シンガポールの投資会社Temasek社がCAO社への追加出資
引き受けを検討中と報じられている。しかし同社は、事実を知らされないまま
CAO株を買わされた張本人。リスクを認識した上でのことなのか、それとも
こういったことすら想定の範囲内だったのか。まだウラがあると見た。


▽編集後記

ついつい中国関連の記事を取り上げてしまうのだが、別に中国が嫌いという
わけではない。思想的にも人間研究の面でも、中国人の遺産には舌を巻く。

ところで司馬遼太郎が中国についてこんなことを記していた。抜粋する。

---
中国史は、ふしぎなところがある。後代のほうが文化の均一性が高くなる
のは当然であるとして、知的好奇心が衰弱することである。後漢の末ごろ
からいわゆるアジア的停頓(ていとん)がはじまり、その停頓が、驚嘆
すべきことに、近代までのながい歴史のなかに居すわりつづける。
(項羽と劉邦/司馬遼太郎著 あとがき より)
---

反日デモが激しかった頃、中国語を学ぶ後輩クンに聞いてみた。
「中国人って皆ああなの?」
「いやー、全然友好的ですよ。知的水準の高い人たちは」
なのだそうだ。


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そろそろ中国を旅してみたい。ただし株を買うつもりはナイ。

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2005年06月05日

【お金になる英語 #019】 中国は怖い国

◇ひとことコメント(対訳ではありません)

倒産した中国航油(CAO)社に関する調査報告が波紋を呼んでいる。
調査を実施したのは大手会計事務所のPwC(プライスウォーターハウス
クーパース)。

CAO社はオプション取引による巨額の損失発生により破産を申請。
損失隠しが行われていたことから、企業統治のあり方に疑問が投げかけられた。

ちなみにCAO社はシンガポール証券取引所に上場する公開企業だが、その60%
の持分を中国の国有企業・中国航空油料公司(CAOHC)が保有する。
CAO社のCEOは、オプション取引による巨額の損失を昨年10月初旬に親会社
CAOHC社へ報告。しかしCAOHC社は11月発表の中間決算で、その事実を
公表していない。

それどころか、10月下旬には巨額損失発生の事実を隠したまま、CAO社の持分
15%を外部の機関投資家へ売却している。これは明らかな経済犯罪。
しかもその主体が中国の国有企業。これはつまり、中国という国家による巨額の
詐欺事件といっていいのではないか。

今回のCAO事件は、シンガポール証券取引所にとって、95年のベアリング銀行
事件以来、最大のスキャンダルといわれている。

中国は怖い国だ、という話。


▽編集後記

ワールドカップ予選、日本vsバーレーン戦を観た。ただしインターネットで。
TVで観てもいいのだが、壁一枚はさんだ向こうに家族が寝ているので遠慮した。
ネットにつなげば某掲示板では実況中継のような書き込みが重ねられているし、
中東のサイト(たぶんバーレーン)ではインターネットで中継してくれている。
何より、窓を開けると外から時折り「うおおーっ!」といった叫び声が聞こえてくる。
それで、「あ、いま点が入ったな」なんて分かったりする。ネットワーク社会。


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夜更かしすると、10時間寝ても眠い。

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