2006年07月30日

【お金になる英語 #050】 レバノン炎上、アメリカの意図

こんにちは。楽しい投資研究所の SHOJI です。

今回は、「バフェットに学ぶ」シリーズをお休みし、基本に戻って時事記事を
取り上げます

時事問題と、投資の先賢に学ぶシリーズを交互に、バランスよく、緩急を付けて
お届けするのが良さそうに思えるのですが、いかがでしょう?

というわけで今回は、ライスさんのベイルート電撃訪問を取り上げます。


◆Today's pick up

"Rice goes to Beirut in gesture of support"

'U.S. moves to assure Arab allies, but still is silent on cease-fire'

Secretary of State Condoleezza Rice of the United States made a surprise
stop in the besieged Lebanese capital Monday to try to prop up the
government of Prime Minister Fousad Siniora and to reassure Arab allies
who have become increasingly impatient with an Israeli air assault that
has killed close to 400 Lebanese civilians.

(July 25 2006 / Financial Times)


▼Vocabulary

gesture 外交辞令
cease-fire 停戦、休戦
besiege (軍が)包囲する
prop up 支持する
reassure なだめる
impatient がまんならぬ
air assault 空爆



◆きょうのポイント(対訳ではありません)

米国務長官 Condoleezza Rice が月曜日(7/24)レバノンの首都ベイルートを
急遽、予定外訪問。

目的はレバノンの Fousad Siniora 政権への支持表明と、イスラエルに対する
堪忍袋の緒が切れそうなアラブの同盟諸国をなだめること。

イスラエルの空爆により、すでに400人近いレバノン市民が死亡している。

しかしアメリカは、停戦に向けての積極的な働きかけを行っておらず
ライス長官のベイルート訪問も、単なるジェスチャーにすぎないと見られる。



■SHOJI's Comment

レバノンにおける軍事衝突の発端は、ヒズボラによるイスラエル兵の拉致。

その報復としてイスラエルはレバノン国内のヒズボラ拠点を攻撃。

ヒズボラは、イランの支援により組織されたイスラム教シーア派民兵組織。

その資金源と武器供給源はイランに依存している。

アメリカは一貫してイスラエル支持の立場。

どうやら積極介入は考えていないもよう。

というよりむしろ、ライス長官は、後日のイスラエル外相との会談で戦闘の
継続に理解を示し、欧州・アラブ諸国が求める即時停戦に反対の意向を表明(日経)

「一時的な解決策は好ましくない」

「平和はすべて持続性のある原則に基づかなければならない」

と、(苦しい)理由を述べている。


ここから先は個人的な見解。こんなシナリオがあったりして。


レバノンにおける軍事衝突はヒズボラの拉致が原因

→ そのバックにいるイランも同罪

→ 核開発問題も抱える現在のイラン政権は、世界全体に対する脅威

→ この脅威を取り除くために、イランには制裁が必要(武力行使を含む)

→ アメリカは軍を投入(国連の関与は問わない)

→ イランは世界第2位の産油国。アメリカの真の狙いは(イラク同様)
  イランの天然資源


というわけで、アメリカが最も欲しいのは、イランの石油。

そのためには、ヒズボラにもっと暴れてもらって、イランのイメージ悪化に
貢献してもらいたい。

結局のところ、大国が求めるのは豊富なエネルギー資源

その手段は国営企業による企業買収・採掘権の獲得によるか、軍による侵攻・強奪か。

とにもかくにも、中長期的に原油に対する需要は供給を上回る一方。

つまり原油価格はまだまだ上がる、ということか。

(SHOJI)

※メールマガジン「お金になる英語」より
 購読(無料) → http://www.mag2.com/m/0000158260.html

posted by SHOJI at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月27日

【お金になる英語 #049】 バフェットに学ぶ (6) The Helpers

こんにちは。楽しい投資研究所の SHOJI です。

数日前、なかなか眠れず、半徹夜状態で3時に目を覚まし、軽く仕事した後、
ちょっと離れた駅まで散歩してきました。

早起きは、本当に良いです。

静かだし、仕事をするにも、勉強をするにも、新聞を読むにも、すぐ集中モードに入れます。

これは習慣にせねば!と強く思いました。

で、夜は早寝するように努めているのですが、なぜか翌日目が覚めるのは朝の8時です。

眠りすぎです、自分。

よく眠り、元気いっぱいの私が、今回もバフェットさんの言葉をご紹介します。
(前回の続きです)

はりきってどうぞ!

 ※バックナンバーはこちらからご覧いただけます。
  お金になる英語 → http://www.mag2.com/m/0000158260.html



◆Today's pick up

Naturally, the family spends some of these dollars.
But the portion it saves steadily compounds for its benefit.

In the Gotrocks household everyone grows wealthier at the same pace,
and all is harmonious.

But let’s now assume that a few fast-talking Helpers approach the family
and persuade each of its members to try to outsmart his relatives by
buying certain of their holdings and selling them certain others.

The Helpers - for a fee, of course - obligingly agree to handle these
transactions.

The Gotrocks still own all of corporate America; the trades just rearrange
who owns what.

So the family’s annual gain in wealth diminishes, equaling the earnings
of American business minus commissions paid.


 (c) Warren E. Buffett / BERKSHIRE HATHAWAY INC. 2005 Annual Report



▼Vocabulary

compounds (複利で増えていく)
harmonious (仲の良い、調和のとれた)
Helpers (助言者)
persuade (説得する、すすめて…させる))
outsmart (出し抜く)
certain (ある特定の)
diminish (損なう、小規模なものにする)
commissions (手数料)



◆きょうのポイント(ほぼ意訳です。対訳ではありません)

当然のこと、その家族にもいくらかの出費はあるだろうけれど、一部を貯蓄に回し
続けることによって、その富は複利で増殖していく。

その家族("Gotrocks")のメンバーは全員、仲良く、同じペースで、豊かになっていく。

しかしここで、こんな状況を考えてみよう。

ある弁舌巧みな助言者(Helpers)が、その家族に近づき、それぞれのメンバーに
対して、彼らの保有するビジネスの持分を売買し、他の家族よりも儲けてみないか?
と持ちかけてきたとする。

その助言者たちの目的は、もちろん、報酬として手数料を得ることである。

その家族("Gotrocks")は、依然として、アメリカ企業全体を保有している
(と仮定している)のだから、それらの売買は、単に、その家族のメンバー同士で
持分をやり取りすることでしかない。

結果として、その家族("Gotrocks")の富は、(Helpers たちに支払われた)手数料
の分だけ減少する。家族間の売買は、なんら新しい価値をもたらすものではない。



 ※バークシャー・ハサウェイ社のアニュアルレポートはこちらから入手できます

   → BERKSHIRE HATHAWAY INC. http://www.berkshirehathaway.com/



■SHOJI's Comment

売買をくり返すことによる手数料のネガティブ・インパクトは、いくら強調しても
しすぎるということがありません

数パーセント、という一見わずかな額に見えてしまいがちなこの手数料、
投資のために取引を実行する都度、または投資を継続する期間に応じて、毎年、
投資家が支払っているのですから、その額はとんでもなく大きなものとなります。

そして各人の投資家が受ける影響は、保有する資産の著しい減少という形で現れます。

ちょっと見、小さな割合に見える手数料でも、複利で数年・数十年に渡って影響を
受ければ、本当にビックリするくらい、投資資産は削り取られていってしまいます。


バフェット氏は、かつて個人投資家に、こんなアドバイスをしています。

--------------------------------------------------------------------------
ほとんどの投資家にとって、株を保有する最善の方法は、手数料の低い
インデックスファンドに投資することです。

そうすれば、手数料やコストを差し引いた後でも、ほとんどの運用機関を上回る
成果を上げることができるでしょう」

 ※「バフェットの投資原則」 より → http://tinyurl.com/rgo4u
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心したいものですね!


posted by SHOJI at 17:15| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【お金になる英語 #048】 バフェットに学ぶ (5) American corporations

今回も、バフェットさんが株主に宛てた手紙
"Chairman's letter" を取り上げます。



◆Today's pick up

And that's my point: These costs are now being incurred in amounts that
will cause shareholders to earn far less than they historically have.

To understand how this toll has ballooned, imagine for a moment that
all American corporations are, and always will be, owned by a single family.

We’ll call them the Gotrocks.

After paying taxes on dividends, this family - generation after generation
- becomes richer by the aggregate amount earned by its companies.

Today that amount is about $700 billion annually...

[(c) Warren E. Buffett/BERKSHIRE HATHAWAY INC. 2005 Annual Report]



▼Vocabulary

incur ((損失を)招く)
toll (料金、コスト)
balloon (ふくらむ)
dividend (配当金)
aggregate (合計の)



◆きょうのポイント(対訳ではありません)

これらの(摩擦)コストは、株主たちが、これまで歴史的に得られたリターン
よりも、はるかに少ない投資収益しか得られなくなるという結果をもたらす。

こういったコストが、なぜここまでふくらんでしまったのか?

それを理解するために、こんなたとえを用いてみたい。

ここで、仮に、すべてのアメリカ企業がひとつの家族によって所有されている
ものと考えてみよう。

この家族を、仮に Gotrocks と呼ぶことにしよう。

この家族は、世代を経るごとに、どんどんリッチになっていくはずだ。

彼らが所有する企業群の利益総額と、彼らが受け取ることになる税引き後の
配当金によってである。

彼らが毎年手にする富の規模は、こんにち、およそ7千億ドルの規模となって
いるのだ・・・

(続く)


 ※バークシャー・ハサウェイ社のアニュアルレポートはこちらから入手できます
   → BERKSHIRE HATHAWAY INC. http://www.berkshirehathaway.com/



■SHOJI's Comment

今回取り上げた箇所で、バフェットさんは、何をいいたかったのでしょうか?

ひとことでいって、アメリカの投資家たち(米企業の株主たち)は、何もせず
とも、かなりのスピードで豊かになることができるのだということでしょう。

ところが、すでに豊かになる資質を十分に持っているはずの彼らが、ある種の
余計な行動を取ることによって、とんでもない損失を被ってしまう・・・

その「余計な行動」がもたらすコストこそ、バフェットがいうところの
"frictional cost"(摩擦コスト)です。(前号参照)

その実態については・・・また次回で。
posted by SHOJI at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月25日

【お金になる英語 #047】 バフェットに学ぶ (4) frictional costs

◆Today's pick up

"frictional costs"

True, by buying and selling that is clever or lucky, investor A may take more
than his share of the pie at the expense of investor B.

And, yes, all investors feel richer when stocks soar.

But an owner can exit only by having someone take his place.

If one investor sells high, another must buy high.

For owners as a whole, there is simply no magic - no shower of money from
outer space - that will enable them to extract wealth from their companies
beyond that created by the companies themselves.

Indeed, owners must earn less than their businesses earn because of “frictional”
costs.

(c) Warren E. Buffett/BERKSHIRE HATHAWAY INC. 2005 Annual Report/Page 18


▼Vocabulary

share (持分、株式)
as a whole (全体として)
extract (取り出す)
frictional (摩擦の)


◇きょうのポイント(対訳ではありません)

【意訳】
賢明な判断によるものか、はたまた単なるラッキーな出来事かはともかくとして、
ときに投資家は、取引を通じて所有していた持分以上の価値を手にすることがあります。

ただし、その超過分の利益とは、他の投資家の負担によるものです。

たしかに、株価が高騰したとき投資家はリッチな気分になるものです。

しかし、ある株主がその持分を換金するには、他の誰かがその立場に取って
代わる必要があります。

高く売れたということは、見方を変えれば他の誰かが高く買ったということです。

全体として、どこかからお金が降ってくるようなことはありません。

魔法はありえないのです。

ゆえに株主は、所有する会社が生み出す価値以上の富を手にすることはできません。

しかも最終的に株主が手にする価値は、彼らが所有するビジネスが稼得したそれ
よりも小さなものとなってしまいます。

その原因は、frictional(摩擦)コストによるものです。


【SHOJI's コメント】
投資家にとって最大の問題は「摩擦コスト」だそうです。

摩擦コストとは?

それはまた次回で。

(・・・もうお分かりかとは思われますが)


 ※バークシャー・ハサウェイ社のアニュアルレポートはこちらから入手できます
   → BERKSHIRE HATHAWAY INC. http://www.berkshirehathaway.com/


■書籍「決算書投資術」 読者の声

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ライブドアショックでは痛い目にあいました。株価の動きに惑わされる弱い自分に
出会いました。最後の方の「株価ではなく、会社そのものを見るんです」の言葉に
もう少し前に出会えてたら・・・精神力の重要性を強く感じています。
(M.Tさん 神奈川県 41歳 男性)
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「痛い目」を見ても、その出来事をどうとらえるかによって、そこから何を学ぶか
によって、大きな気付きを得られるはずと私は考えています。
そういう意味では、長い目で見て「失敗」ということはありえないともいえるのでは
ないでしょうか?・・・なんてえらそうなことを書いてますが、やっぱりがっくり
来るときはがっくり来てしまいますよね。
けど、どんな経験も決して無駄にはならないものですよ。きっと。(SHOJI)


 テクニックよりも感性を磨こう

  決算書投資術 → http://tinyurl.com/79axc



▽編集後記

先日、ストーンエイジという映画を監督された白鳥哲さんからインタビューを受ける
機会がありました。

「右脳開発」をテーマとした(インターネットTVの)番組に関するものだそうです。

それにしても白鳥監督の柔らかな物腰と穏やかな語り口に強く感銘を受けました。

お蔭で初対面とは思えないほどリラックスしてお話しすることができました。

それにしても白鳥監督、私と同世代なんですね。ほんとビックリです。

もっとがんばろう自分って感じで。
posted by SHOJI at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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